フリークーリングモジュール型 エコハイブリッドチラー FCMC55A

設備用セントラル・モジュールチラー

概要

チラー(冷却水循環装置)は一定温度にコントロールした水を循環することで、熱源を冷却または温調する装置です。
産業機械、医療機械、理化学機器、食品機械など、さまざまな用途に使用されます。
 
オリオンのチラーは、チラー本体と水槽やポンプの送水設備や制御系がワンパッケージ化(ユニット化)されており、
さまざまな用途と使用方法に対応します。(水槽無しタイプのユニットクーラーもあり)
パッケージ型チラーの導入で、工事費用の削減や省スペース化が可能です。

特長

フリークーリングチラーとは

DCインバータチラーと自然のエネルギーを最大限に活用できるフリークーリング機構を一体にした新しいチラーです。

フリークーリング機構は、冷却塔のように水を散布せず、空冷のためスケールの付着や藻の発生がなく、クリーンな冷却が可能です。

 

3つの運転モードで省エネ

外気温に応じて3つの運転モードを自動で切り替え年間を通じて、最適な制御モード運転を行うため消費電力の大幅な削減が可能です。

モード 1:チラー運転

外気温の高い夏季などは、DCインバータチラーとして運転。負荷に応じてインバータ制御するため最小電力で運転が可能。

モード 2:フリークーリング運転+チラー運転(補助)

春・秋といった中間期などは、フリークーリングがメインで運転。外気温の上昇により冷却不足となった際は、チラーが補助に入ります。

モード 3:フリークーリング運転

外気温の低い冬季などは、フリークーリングのみで運転。ファンと循環ポンプ以外の電力を削減できるため、大幅な省エネが期待できます。

 

中温度帯(水温15℃~35℃)専用

設定温度を15~35℃の中温度帯に限定することで、フリークーリング時の省エネ性を追求。

特に外気温が低い冬季は、フリークーリングのみ(モード3)で運転するため大幅な省エネが期待できます。

 

モジュール型冷却システム

完全停止のリスクを低減

FCMC55Aは2つの冷凍サイクルで構成。万が一、片方の冷凍サイクルに異常が発生し停止した場合も、もう一方の正常な冷凍サイクルで運転を継続するため、完全停止のリスクを分散しています。

 

新形状「Vシェイプ」

モジュール設置時の設置スペースを削減するために当社独自計上「Vシェイプ」を採用。メンテナンススペースを確保した近接設置が可能です。

 

幅広い連結パターン

複数の連結パターンを選択可能。限られたスペースを無駄にしない、最適な連結パターンをお客様にご提案します。

 

モジュールコントローラ【 必要別売品 】

必要別売品である「モジュールコントローラ」を各機に接続することで、台数制御運転・ローテーション運転といった機能を使用可能。

 

イージーメンテナンス / 警告表示

どのモジュールチラーで警報が発生したかを確認することができます。「詳細」にタッチすることにより、警報内容等を確認することができます。

 

グループコントローラ【 アクセサリー(別売品)】

モジュールコントローラの管理下にあるグループの集中管理が可能に。運転/停止の操作だけでなく、設定温度などの各種設定の変更が遠隔で行えます。

最大32モジュールを操作・監視可能

モジュールコントローラの管理下にある温度帯が異なる複数グループ(最大4系統)を集中管理可能

用途

粉砕機:ジャケット冷却
洗浄機:炭化水素系、回収用途、各種溶剤の蒸留再生
樹脂成形機:成形後の金型冷却(成形後の樹脂硬化の促進)
レーザー加工機(ファイバー・CO2・YAG):発振器、光学系回路の冷却
印刷機(DI):UV照射器の冷却、冷却ステージの冷却、インク温調
高周波誘導加熱装置:加熱コイルの冷却、高周波電源の冷却
水冷式コンプレッサ:水冷式コンプレッサの冷却水用途