ノンフロンインバータチラー(空冷)
水槽内蔵チラー
概要
チラー(冷却水循環装置)は一定温度にコントロールした水を循環することで、熱源を冷却または温調する装置です。
産業機械、医療機械、理化学機器、食品機械など、さまざまな用途に使用されます。
オリオンのチラーは、チラー本体と水槽やポンプの送水設備や制御系がワンパッケージ化(ユニット化)されており、
さまざまな用途と使用方法に対応します。(水槽無しタイプのユニットクーラーもあり)
パッケージ型チラーの導入で、工事費用の削減や省スペース化が可能です。
特長
フロン管理工数ゼロ
ノンフロン冷媒R1234yf(HFO)採用
ノンフロンガスである冷媒 R1234yf(HFO)は「フロン排出抑制法」の対象外のため、専門業者による回収や定期点検の義務がなく、フロンによる管理・廃棄コストを削減する事ができます。
フロン排出抑制法による義務
保全
製品の適切な場所への設置
設置環境の維持保全
点検
簡易点検:専門業者がアドバイスする
定期点検:機器が一定規模以上の場合
記録
整備履歴の保存管理:点検及び整備内容から
機器を廃棄するまでの記録を保存
報告
漏えい量が 1000CO₂-ton以上の場合の
国への報告(目安はフロンガス約 500kg)
修理
フロン類の漏えいが見つかった場合、
専門業者へ依頼する
回収
機器を廃棄する場合、専門業者へ依頼する
点検の内容
全ての第一種特定製品について、機器の所有者・管理者は簡易点検を行う必要があります。
さらに所有・管理する第一種特定製品の冷凍用圧縮機の定格出力が 7.5kW 以上の場合は、
有資格者※による定期点検を行う必要があります。
※冷媒フロン類取扱技術者など
環境負荷を大幅に低減
冷媒 R1234yf(HFO)は既存冷媒と比較して地球温暖化係数(GWP)が低く、オゾン層破壊係数(ODP)はゼロと環境に優しい冷媒です。
TESC(テスク / THREE ECO SPEED CONTROL)搭載
TESC(テスク)搭載により、3つのモータ回転数を最適制御するため無駄のない消費電力で運転することが可能です。負荷率の変化に伴い、消費電力も変化します。
運転周波数に加えて、流量または送水圧力も設定できます。
負荷に対する最適流量または圧力での運転も可能です。
用途
ファイバーレーザ ダイオードレーザの発振部および光学系の冷却
MRI ヘリウム冷凍機冷却および傾斜磁場コイルの冷却
露光装置 露光ステージ(クールプレート)に ±0.1℃ の恒温水を供給
高周波誘導加熱装置 加熱コイルの冷却および高周波電源の冷却
プラズマ溶接機 電源、溶接トーチの冷却
ICP 分析装置 試験溶液等の冷却を効率よく行います